【 「恥」となり得ても「罪」にすべきではない】の続きを読む1: たこやきφ ★ : 2013/08/20(火) 07:53:22.04 ID:???「日曜だけどお父さんは仕事でコミケに行ってきます」
「コミケって何?」
「同人誌という本を売り買いするイベント」
「へー、どんな本売ってるの?」
「……スケベな本かな」
「買って来たら見せて」
「ダメダメ! ていうか、お父さん買わないから! 取材に行くんだから!」
てな会話を息子(11歳)と交わし、炎暑の8月11日、東京ビッグサイトで開かれた「コミックマーケット84」の第2日に行ってきました。
ややっ、天井にモヤモヤと漂うのは、来場者の体から立ち上った水蒸気で出来るという伝説の「コミケ雲」か。
おおっ、人の海の向こうに目的地の「評論島」を発見!
わあ、ここはリゾートビーチなのかビキニでのし歩くおねえさんが……。
てな「ひと夏の冒険」を済ませた後、チャールズ・ブラウンスタインさんの講演会へ。
米国でコミックの表現の自由を守る活動をしている非営利団体「CBLDF(コミック弁護財団:Comic Book Legal Defense Fund)」の事務局長で、
10代からコミック雑誌編集者・ライターとして活躍している方だそうです。
自民党などが提出した児童ポルノ禁止法改正案の付則に、マンガやアニメと児童の権利を侵害する行為との関連性について
調査研究を推進すること、という旨が書いてあったことを受けて、表現規制は関心が高まっている問題です。
会場は立ち見も出る盛況でした。
「私はこの会場に来て『全員が参加者』というコミックマーケットの理念を肌で感じることができた。
物理的にも知的にも、自由で安全な空間を作っていることは素晴らしい。
もし米国人がこの2日間を体験したら必ず思うだろう、『どうしてコミケを米国で開催しないのか!』と」
そしてブラウンスタインさんは、CBLDFの活動の成果の一つとしてライアン・マセソン(Ryan Matheson)青年の
裁判支援の話を聞かせてくれました。
カナダに入国した折、ノートパソコンに入っていたマンガ画像を「児童ポルノ」と見なされ告発された彼を、
CBLDFは裁判費用の一部と専門家による証言を提供することによって助けたのだそうです。
「彼の持っていた画像は、私に言わせればかわいらしいものだったが、
カナダ当局の人間はデフォルメされた頭身の低いキャラクターと4歳児の区別が出来なかったのです」
と皮肉まじりに語るブラウンスタインさん。
「この事件の背景には、フィクションの表現を性的虐待とイコールで結ぼうとする
モラルパニック(←道徳の乱れは○○のせいだ!とするヒステリックな感情の高まり)がある。
米国でもカナダでも、マンガを児童ポルノだと思い込んでいる当局の人間がいるということだ。
デフォルメしたキャラを4歳児と見なした曲解からそれがうかがえる。
ライアン君のような誰も傷つけていない人間を罪人扱いして刑務所に閉じ込めても、
現実社会の児童虐待の防止には何の貢献もしない。
私たちは、マンガは多様なアートであり、数多くの人が世界中で楽しんでいることを理解してもらおうと啓発に努めている。
しかしここ日本で、マンガを規制しようという動きが起きていることは、
西洋社会においてマンガを守ろうとしている私たちにとって理解しがたい。
もし規制が現実となったら、海外に『表現=性的虐待』という誤ったイメージを広めてしまうのではと懸念している。
私たちが米国でマンガを弁護することも難しくなるだろう」
会場からの質問を募ったところ、
クラブ営業規制問題からマンガ規制に関心を持ってコミケに初めて来たという男性から、このような質問が。
「並んでいる同人誌を見たら子どもを性的に描いたようなものが多くてビックリした。
規制するしないは別として、ああいうものは児童ポルノかどうか、それともアートなのか?」
<続く>
http://www.asahi.com/culture/articles/TKY201308180064.html
依頼 http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1371824981/324
「恥」となり得ても「罪」にすべきではない
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