1: あやめφ ★ : 2013/12/02(月) 18:20:46.98 ID:???
■ コミック

ランクインした各作品に触れる前に、それぞれの売上部数の数値に着目してみたい。そこには
7桁の数字がずらりと並んでいる。すなわち、TOP20がいずれもミリオンセラーということだ。
これは過去に例を見ないハイレベルな上位争いだったことを示している(2009年は12位まで、
2010年は17位まで、2011年は15位まで、そして2012年は12位までが100万部以上を記録した)。

そんなビッグセールスに賑わった2013年のコミックランキングだが、トップはやはり『ONE PIECE』だった。
69巻が315万部、70巻が304万部、71巻が289万部、72巻が235万部(いずれも千部以下の
数値を四捨五入)とケタ違いの破壊力で、ミリオンセラー群のなかでも頭ひとつリードする
人気を博した。

しかし、2013年最大のエポックは『進撃の巨人』の大ブレイクに尽きるのではないだろうか。
2009年9月に創刊された『別冊少年マガジン』で連載がスタートしたこの作品は、早くから
コアファンを獲得。漫画賞を受賞するなど高い評価を得ていたが、大きなターニングポイントと
なったのが2013年4月にスタートしたテレビアニメだ(放送は終了)。その斬新な世界観と
ダークファンタジー的なストーリーが放映を重ねるとともに浸透し、一気にファン層を拡大させた。

その結果が、既刊11巻すべてが年間ランキングTOP20にランクインするという快挙へと結びついた。
それも、怪物『ONE PIECE』に続く2番手として、それ以外の作品を一切挟むことなく11巻が並ぶ
という壮観なランキングを見せつけてくれた。今回の年間ランキングに直接影響する
2012年12月以降に発刊された9~11巻までが5~7位を形成したのは当然ながら、すでに
2011年の年間(1巻が27位、2巻が31位、3巻が17位、4巻が24位、5巻が30位)、2012年の年間
(6巻が15位、7巻が20位、8巻が25位)にランクインしていた2012年までの既刊巻が、新たに
2013年の年間にも顔を出したことが裾野の広がりを強く感じさせる。

上記のアニメをパッケージ化したDVD、ブルーレイが高セールスを残し、オープニングテーマを
担当したLinked Horizonが『NHK紅白歌合戦』への出場を決めるというトピックもあった。
すでに実写映画化も発表されており、その“進撃”に陰りは認められない。今回のランキング結果に
よってますます注目度は上がると思われるし、上記のリンホラの紅白でのパフォーマンスが
プラスに働く公算は大きい。2014年に『進撃の巨人』が『ONE PIECE』へどこまで迫っていくのか、
大きな楽しみが生まれたランキングとなった。

ORICON STYLE
http://www.oricon.co.jp/entertainment/ranking/2013/bookrank1202/index.html

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