1: オムコシφ ★ : 2013/10/08(火) 12:34:56.62 ID:???
 主人公の黒子と火神、そして二人の宿命のライバルとなる「キセキの世代」をはじめ、
若者たちが青春のすべてをバスケに捧げ、一歩も引けない試合を繰り広げる『黒子のバスケ』。
独特な技のくりだされる新しいバスケマンガとしてのおもしろさ、そして個性的なキャラクターたちへの人気から、男女問わず多くの読者層を獲得している。
『ダ・ヴィンチ』11月号ではそんな『黒子のバスケ』を特集。
プロバスケットボール選手にして2冊の写真集を刊行している三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋の五十嵐圭選手に、『黒子のバスケ』の技を検証してもらっている。

 五十嵐選手のポジションは、ポイント・ガード(以下PG)だ。
『黒子のバスケ』では誠凛の伊月や「キセキの世代」赤司が同じPGで、チームの司令塔として活躍する。

「PGは速いパス回しや、スピードを活かしたプレーで相手のディフェンスを崩し、ディフェンスではオフェンスの隙を突いたスティールを狙い、常にコート全体を見渡す。
よく言われるのが、“コート上の監督”といった表現。
瞬時にフォーメーションを考えながらプレイする判断力が求められます」

 誠凛の伊月はコート全体を鳥のように見渡す「鷲の目(イーグル・アイ)」を持っている。
五十嵐選手はこの能力をどう感じるだろう?

「PGの理想ですよね。テレビで試合を観ると、コート全体が見えますけど、コート上の選手から全体は見えづらい。
練習や試合のビデオを観ることで、全体を見渡す意識を持つようにしていますが、なかなか難しい。
そのためにもPGは経験が重要になるポジションなんです」

 いよいよ元全日本の技術で『黒子のバスケ』の技にトライしてもらうことに。
まずはコートすべてがシュート範囲という緑間の超長距離(スーパーロングレンジ)3Pに挑戦してもらった。

「ハーフラインからのシュートなら、練習時に遊びで狙ったりしているので、10本ほど打てば1本くらいは入ります。
でも、コートすべてがシュート範囲となると、さすがにちょっと……」

 実際に目にする全長28mのコートは想像以上に広い。
試しに投げてもらったが、とても届くものではなかった。
この技は世界で緑間一人しか決めることはできないだろう。

 次はゴール裏からシュートを決める青峰の型のない(フォームレス)シュート。
これが1投目からリングを揺らし、12投目で見事にクリア!

「試合でも苦しまぎれでこうしたシュートが出ることは稀にあります。
狙って入れられるものではないですが、練習をすれば入る確率は上がるでしょうね」

 同じく青峰の背中越しにボールを浮かして投げるトリッキーなシュートも1投目からリングを直撃。
続く2投目3投目も同様で、いずれは入りそうに思えたが、角度的になかなか決まらない。

「ビハインドパスといって、背中越しにパスを出すことはありますが、シュートはないですね。
僕は肩が硬いので難しかったですが、肩の柔らかい選手だったら、普通に決められるかもしれない」

 それにしても、普段練習している動作でもないのに、確実にボールがリングに直撃するハンドリング感覚はさすがにプロ。
見た技を瞬時に模倣(コピー)する黄瀬を思い起こす一幕だった。

取材・文=大寺明
(『ダ・ヴィンチ』11月号「黒子のバスケ」特集より)

http://ddnavi.com/news/166072/

【プロバスケットボール選手・五十嵐圭が『黒子のバスケ』の技を再現!】の続きを読む