1: ◆gQpn99999. @朝一くんφ ★ : 2013/08/22(木) 22:17:26.68 ID:???
●“世界のルール”を知ろう
 2013年8月21日~23日、パシフィコ横浜にて開催されている、日本最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けカンファレンス“CEDEC 2013”。
初日の2013年8月21日に行われた、“異文化理解 -世界にうってでる時に知っておくべき事柄/人種、宗教、政治、セックス、暴力-”と題したセッションをリポートしよう。
近年、日本のみならず世界の市場に進出する作品は増加の一途をたどっている。しかし、世界に向けて作品を制作する際、制作側は意図せずその地域や文化のルールを犯してしまっていることがある。
とくに、以下のテーマはひとつ扱いかたを間違えると、致命的な問題となるものだ。

・人種差別
・宗教の尊厳の毀損
・政治的問題への言及
・チャイルドポルノ

 日本人であるがゆえに、なじみの薄いこれらの問題も、地域によっては非常にデリケートなものであることが多い。バンダイナムコスタジオ 海外コンテンツ制作部の兵藤岳史氏による
このセッションでは、上記のテーマについて、おもにアメリカ市場における問題事例が紹介された。

http://www.famitsu.com/images/000/038/715/5215782fa43eb.html

▲バンダイナムコスタジオの兵藤岳史氏。1983年に入社後、『バトルシティ』(1985年)を始め数々のゲーム制作や管理に携わってきた。

●肌の色が紫に……
最初のテーマは“人種差別”。ここでは、表現者が何の気なしに用いた手法が差別表現となってしまった国内外の3つのケースが紹介された。
まずは、石ノ森章太郎氏の名作『サイボーグ009』の登場人物のひとりで、アフリカ出身の黒人青年“008”が取り上げられた。彼は“目が大きく、唇が分厚い”といったアフリカ系黒人の身体的特徴を
デフォルメした姿で描かれており、これは黒人も数多く住むアメリカでは差別表現となる。ちなみに、2012年に公開された映画版では、等身も含めリアルな造形の、まるで別人のような姿に描き直されている。
同様の例が、『ポケットモンスター』のポケモン、ルージュラである。彼女も黒い肌のキャラクターとして描かれていたことが問題となり、テレビアニメ版では登場する放送回が丸々削除されたほか、
のちの作品で再登場したときは、肌の色が紫になっていた。このことについて、アメリカのヤフー質問箱でも議論がなされていて、「ポケモンを作ったのは日本人だから、
差別だと考えなかったのだろう。これがアメリカの人だったらこうはならなかったのではないか」という意見が出ていたらしい。
日本人はほとんど単一の民族で構成されているため、人種差別になるデリケートな表現を無意識に使ってしまうことは多いのだが、多数の人種が共存するアメリカでも差別表現は起こっているという。
スクウェア・エニックスの名作アクションRPG『Deus EX』には、黒人を差別する発言を連発する“レティシャ”という人物が登場し、あるレビューサイトにそのことへの批判が寄せられた。
結果として、メーカー側からそのサイトで釈明文が発表されるという事態になっている。

http://www.famitsu.com/images/000/038/715/5215782fbd645.html
▲差別表現に敏感なアメリカだからこそ、こうしたきびしい意見が多く挙がるのだ。

つまり、ふだんから人種差別について理解が深い環境においても、差別表現によるトラブルは起こり得るということなのである。人種意識の薄い日本では、よほど慎重にチェックする必要があるのだ。

http://www.famitsu.com/news/201308/22038715.html
続きます

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