1: yomiφ ★ : 2013/08/02(金) 15:07:43.10 ID:???
【東京】スタジオ・ジブリという名を耳にすれば、大抵の日本人は「千と千尋の神隠し」や
「となりのトトロ」といったヒット作を次々に生み出してきたアニメ制作会社を思い浮かべるだろう。

 だが、株式と為替のトレーダーはそれとは別に陰鬱(いんうつ)なイメージも連想するはずだ。

 日本テレビ系列で毎週金曜夜9時から放送される映画番組「金曜ロードShow!」では、数週間に1度
ジブリのアニメ作品が放映されるが、ベテラン市場関係者によると、放映後の東京市場で株・為替市場が大荒れになるという。

 特に、円相場のアナリストはジブリのアニメが放映される2日について、最悪の事態が起きると予想している。
7月の米雇用統計がほぼ同じ時間帯に発表されるからだ。ジブリの「天空の城ラピュタ」の放映開始は
日本時間2日午後9時(米東部午前8時)で、雇用統計はそれから30分後に発表される予定。
ところがジブリ作品の放映と重なった9回の雇用統計の発表のうち8回が市場予測を下回った。
そして7回で、ドルは円に対して下落したのだ。

 例えば、「魔女の宅急便」が放映された2011年7月8日の金曜日。予想を86%下回る雇用統計が発表され、
ドルが円に対して1.2%下落した。さらに週明けの月曜日には、日経平均が前週末比0.7%安となった。

 「ジブリが金曜にやる、それはつまりドル円相場が荒れるという認識はファクターとして持っている」と話すのは、
都内の仏系保険会社に勤務する中村維男(ゆきお)さん。趣味で外国為替取引を手掛ける小口投資家の1人で、
「ジブリ映画の放映自体は特に見ないが、リスクヘッジという観点で、放映されるスケジュールは常にチェックしている」という。

 ジブリのアニメがテレビ放映されると株や為替相場が荒れるという都市伝説は、トレーダーの間では
「ジブリの法則」あるいは「ジブリの呪い」と呼ばれている。日テレの「天空の城ラピュタ」放映を目前に控えて、
ネット上の掲示板やツイッターなどは既に、この話題についての投稿で盛り上がっているようだ。
中には、日テレは放映日と米雇用統計日が同じ日になるように放映スケジュールを仕組んでいるのではないかといった陰謀説を唱える向きもある。

 日テレの広報担当者にコメントを求めたが、コメントに値しないと言われてしまった。
また、スタジオ・ジブリも、市場でそのようなうわさが広がっていることには気付いているとしながらも、やはりコメントを控えた。

 ジブリの法則を信じている人々は、異様ともいえる的中度を指摘する。
日テレは2010年1月以来、ジブリ作品を24回放映してきた。そして、3分の2近くで、
放映後の最初の取引日には東京市場で円高が起こり、また約半数の場合で株価が下落した。

 日本市場ウォッチャーはなぜそのようなことが起こるかについて、それぞれ持論を展開している。

 商品取引情報会社の大起産業で商品アナリストをしている小菅努氏もジブリの法則を独自に分析した一人。
雇用統計の発表で不安定さが増すのは確かだが、ジブリ放映日後の数日の為替レートの振れは放映のなかった場合と比べて、
著しく大きいというほどでもないという。ただ、ジブリ放映日が雇用統計発表と重なることがよくあるため、
熱狂的なアニメ・ファンの多い日本では、「心理的に」両方を結び付けて考えてしまう傾向があると指摘する。

 実際、このように相場と相関性のある要因を示した話は世界中の市場のどこにでもある。
その中でも最も有名なのは太陰周期に基づいた古い相場格言だ。それによると、満月になる前後の数日に
相場の方向性が変わることが多いという。また、トレーダーは1世紀以上にわたり、太陽とその黒点の活動を観察し、
相場の転換点の測定に活用していた。日本にも変わった説がある。
市場のブロガーは、バレンタインデーには必ずと言っていいほど日経平均株価が上昇すると指摘する。

 もちろん、ジブリの法則に影響を受けていると公然と認めるプロのディーラーには、ほとんどお目にかからない。
ただし、日本の大手銀行に勤務するあるシニア・ディーラーは、同業他社の中には法則に従って
「宝くじの感覚で」個人的な投資をしている者もいると、こっそりと打ち明けた。

>>2につづく)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130802-00000805-wsj-int

【日本の株・外為投資家が身構える「ジブリの呪い」】の続きを読む