【「零戦」や「オスプレイ」…模型飛行機にハマッた中年男性たち 若者の模型離れを憂う】の続きを読む1: yomiφ ★ : 2013/11/10(日) 22:02:47.49 ID:???
小さな頃から飛行機や客船といった乗り物が大好きだった記者のもとへ、一通の手紙が届いた。
「翔(と)バナイカイ」という、阪神間を中心に活動する“ヒコーキ”の愛好家集団からだ。内容は、
兵庫県芦屋市で毎年開催している模型飛行機の作品展の取材依頼。担当者へ話を聞くと、
気になる一言が。「最近は若者からの人気が薄れてきている気がするんです…」。
何歳になっても子供心をくすぐる模型。一体どんな人たちがハマっているのか-。
■精巧な実物のミニ版がずらり
「模型飛行機を見に行きたい。飛行機が好きな人たちに会いたい」。そんな思いで会場に駆けつけた。
10月19、20の両日にJR芦屋駅前のショッピングモール「モンテメール」6階で行われた「第35回翔バナイカイ作品展」。
35年前の会結成当時から毎年開催され、近畿はもちろん、遠方では九州や富山県などからも
来場客があるという。
展示されているのは、会員らが手作りした模型飛行機約120点。いずれも専門誌の「航空ファン」や
「航空情報」、インターネットなどで実機を研究し、可能な限り実物に近づけた自慢の作品だという。
販売はせず、あくまで「見て楽しんでほしい」という目的で展示している。
会場には、今回の展示のメーンテーマである第2次世界大戦時に日本、ドイツ、アメリカで
使用された戦闘機をはじめ、上下2枚の羽根が特徴の「複葉機」など、実にさまざまな模型飛行機が並ぶ。
今注目されている垂直離着陸輸送機「MV22オスプレイ」や、今年ヒットした
アニメ映画「風立ちぬ」に登場する飛行機、カモメの翼を逆さにした“逆ガル翼”が
特徴の「九試単座戦闘機」、零戦の原型とされる「十二試艦上戦闘機」なども展示。
来場客は写真撮影に夢中になったり、じっくりと一機の模型を観察したり、
思い思いに楽しんでいた。
会のメンバーで同展の広報を務める野田晨(しん)一郎さん(66)は
「みなさんじっくりと時間をかけて見て行かれるので、常に会場がごった返している」
と笑顔で話した。客層は幅広く、「戦争体験のある男性が訪れることもある」という。
■翔バナイカイの多彩なメンバー
「翔バナイカイ」は兵庫県や大阪府に住む30~80代の男性約25人で構成。
銀行員やタクシー運転手、カメラマン、航空整備士、開業医、中国人元留学生など
多士済々で、趣味を通じてさまざまな分野の人たちと交流することが互いに
刺激になっているようだ。会の名前は、実際の飛行機と違って模型飛行機が
“飛ばない”ことからきている。
■細かく地道な作業
「模型飛行機を作るのが好きだが、周りにやっている人がいない。大学に
模型サークルなどの団体もない」
今回の展示会を訪れた近くの甲南大学の男子学生がこんなことを言っていたという。
会長の藤谷研一郎さん(64)は「高校生までは模型飛行機に熱中する人が多いが、
大学生になると女の子のことなど多くの物事に目がいき、模型から離れていくようだ」
と、若い人に模型飛行機好きが少なくなったことを寂しそうに話す。
1機仕上げるのに1カ月~半年以上かかる模型飛行機作りは
細かく地道な作業で、藤谷さんは「パソコンのように1クリックで物事を進めたり
やめたりできる時代に、コツコツとパーツを貼ったり色を塗ったりする作業が、
若者に受け入れられるだろうか」とも言う。
(>>2へつづく)
http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/131110/lif13111019280022-n1.html
「零戦」や「オスプレイ」…模型飛行機にハマッた中年男性たち 若者の模型離れを憂う
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